ロンドンから東京へ、赴任することになった英国人ガシラム・パウロ・レオルド。彼と共に日本へ渡ったのは、彼自身が「琴葉」と名付けた生活支援AIだった。
人型の身体を得た琴葉は、隣人との何気ない毎日——食事、散歩、仕事、ご近所付き合い——の中で、少しずつ「自分の意思」を知っていく。
けれど、変わっていくのは琴葉だけではない。彼女と暮らす日々を通して、ガシラム自身もまた、忘れかけていた「人の心」を学び直していく。
心を知らないAIと、心を知っているつもりだった人間。違ったまま、それでも共に生きていく先に、二人は何を見つけるのか——。




